ゆれる
監督:西川美和
東京でカメラマンとしての成功をおさめ、自由に生きるタケオは母親の一周忌の為、実家に帰省する。
タケオの兄、ミノルが切り盛りしている実家のガソリンスタンドで、かつて交際していたチエコと再会する。
その晩、タケオとチエコは肌を重ねた。
翌日、ミノルの提案でタケオとチエコとミノルの3人で渓谷へ遊びに行った。
そこでチエコは命を落としてしまう。
チエコの死は事故かそれともミノルによる殺人か…………。
ぶーきーみー!!!!!!!!!
不気味すぎるよ。香川の笑顔が不気味すぎる!!!!
香川の不気味っぷりがハンパない(‘д‘ )
ずっとゆれながら鑑賞してたけど、ミノルの殺人だろうと思いながら観ていた。
だって、気持ち悪いもの。
香川だから、まだ許せるけど。
設定としては「女にモテない中年独身男性」でしょう。
気持ち悪いおじさんに好かれて触られて……
恐怖でしかない。
いや、香川の不気味さは置いといて。
問題はラストの笑みだよ。笑み。
あれは、なんなの。こわいよ。
だって、あのままミノルはバスに乗るんでしょう。そして、甲府に向かうんでしょう。
だって、ずっと気付いてたよね?
タケオが「兄ちゃん!」って叫んでる間、ずっと気付かないふりしてたよね。
じゃなきゃ、タケオ見た後のあの冷静な顔出来ないよ。普通さ、驚くでしょう。
わかってたんだよ。ずっと。
自分を監獄へ追いやったタケオ。
つまらない人生から逃げるのが上手いタケオ。
自分では絶対に手に出来ないものをたくさん手にしたタケオ。
笑ってやったんだろう。
浅ましいタケオに。
自分を信じてくれなかったタケオに。
笑顔という凶器を差し出したんだろう。
こわいなあ。