湯を沸かすほどの熱い愛
監督:中野量太
「質の良い日本映画をみたな~」と観賞後、誰しもが感じると思う。
昨年10月公開のこちらの映画、予告がヘボいのに評判がすごく高くて
なんだろな~って疑問だった。
予告から面白さとか微塵も感じなくて、あーそう。泣けるホームドラマなんね~。くらいにしか思ってなかった。
それなのに評価が高い!!
なんじゃ?って思って早速レンタル。
うーん。そりゃ、評価が高くなるわ~。
むしろ、これで高くないってなんなのさ
2017年に観た中でダントツ1位です。
簡単にあらすじを。
銭湯屋さんを営む二葉は旦那と一人娘安澄と3人で暮らしていた。
ある日、旦那が湯気のごとく蒸発し、銭湯屋の休業を余儀なくされた。
どうやら、安澄は学校でイジメを受けている…
そして、二葉は余命2ヶ月と宣告され………
ただのお涙頂戴映画ではありません。
「この人の為に何でもしてあげたいと思うのは、その人からその何倍も何かしてもらっているからだ。」
宮沢りえ、すごいです。
この映画の為に体重をどのくらい減らしたんだろう。
女優だなあ。
おかあちゃんにしか見えないもの。
手話のくだり、
あぁ~お母ちゃん!!!!
ってなる。質が高い。
映像とか音楽とか技術にお金かけなくても
ストーリーと役者が良いなら上質な映画が作れる
って当たり前のことを改めて思った。
あっぱれ
闇金ウシジマくんpart3
監督:山口雅俊
真鍋昌平原作の大人気漫画「闇金ウシジマくん」の実写映画化作品第三段。
「秒速で1億稼ぐ与沢翼さん」をモデルにしたと言われているフリーエージェントくんと、中年会社員くんを題材に今回の映画が仕上がっている。
原作が好き、綾野剛が好き、最上もがが好きという好きの三拍子が揃ったから見たが
スマホゲームをぽちぽちやりながら、お家観賞が似合う作品。
はて、1800円の価値はあるのだろうか。
なかなかね………
フリーターの若者が「楽して稼げます!」ってワナに引っ掛かり、借金や両親を傷つけてまでして手にしたお金を
まあ、無駄遣いだよね………。
そして、自らも「楽して稼げます!」側の人間になっていき多額のお金を手に入れていく。
この手にしたお金は綺麗なお金ではなく、騙して手にしたお金であり………
若者に対して同情の余地は僅かではあるが、ゼロではない。
しかし、今までお金稼げなかったくせに
急に稼げるわけないだろう。わかるだろう。
まあ、わからないよね。
才能がない人に限って、一発逆転といいますか
楽して稼ぐことを夢みてしまう。
だから、才能がないのだろう。
中年会社員くんはただのクズだから、何も思えない。
ほんとクズ。
身近にいたら嫌だなあ。
昨年、色々あって
買い物依存になりかけたけど(なってた?)
戻ってこれてよかった。
お金に負けるって誰にでも起こり得ることだと思うから……
クリーピー 偽りの隣人
監督:黒沢清
原作は前川裕。第15回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作を実写映画化した作品である。
原作を超える、または原作と同等の作品を作るのはとても難しいと思う。
活字を僅か2時間にまとめるのは至難の業だろう。
だから、クリーピーが原作に勝てないのもやむを得ないと思う。
ただ、忠実に頑張って負けるならまだしも…
原作に反して負けるのはちょっとなあ……
「原作を変える」が許されるのは、それだけ質が高いネタの時だけだと思う。
役者の演技が素晴らしいだけに後半をもっと頑張って欲しかった。
演技は本当に素晴らしい。
素晴らしいだけに役者の無駄遣い感が否めない。
この作品で実の娘に母親の遺体処理をさせる必要はあるのだろうか。
中途半端なトラウマレベルの描写はやめてほしい。
東出ファンと香川ファンだけが見ればいいと思う。
原作は面白いから小説だけに留めておこう。
簡単にあらすじを。
元警察官で現大学教授の高倉の元に元同僚で現警察官の野上が現れる。
野上は未解決事件について触れてきた。
一線から退いた高倉は、もう関わりたくなかったが
野上が妙なことを言い出して……………
「シン・ゴジラ」感想
2016年は邦画の当たり年とよく言いますが、本当にそれはその通りで
2016年はヒメアノ~ルが一番!って思っていたが
うん、やっぱり世間の評価が高いものってそれなりの理由があるよね。
なんか評価高いものって逆に見たくない!見ないぜ!
ってなりがちだけど…………
それは損をしているね!!
間違いなく損っっっっ!!
ニッポン対ゴジラ!!!!!
いや~よかった。本当によかった。
今日、返却日だから一旦返すけどまた借りよう。
良すぎて逆に感想書けないやー。
もう一度、見てから再度だ。
しかし、KREVAはどこにいたのだろう。
小出恵介と前田あっちゃんはわかった!
そして、かなりびっくりした。
主役クラスが普通に一瞬の…………
通行人Bみたいな感じで出演とは……
また早くみたい!!!!!
「イニシエーション・ラブ」感想
監督:堤幸彦
静岡大学4年の鈴木夕樹は、たまたま人数合わせで呼ばれた合コンで歯科衛生士のマユと出会う。
女性に縁のなかった鈴木はマユとの出会いで恋愛の楽しさ、嬉しさ、もどかしさを初めて知り幸福感に満ちた人生を送るようになる。
「夕樹の夕って片仮名のタ、みたい。タックンって呼ぶね♪」と可愛く笑うマユとずっと一緒にいたいと思っていた。
マユもタックンと同じ気持ちだった。
大学を卒業したタックンは静岡の会社に入社したのだが、東京に転勤になり………
乾くるみ原作の小説を実写映画化した作品である。
原作を初めて読んだのは大学生の時だったが、
マユみたいになりたいと思い続けて早7年。
ちっともマユになれてないー!!!!!
何一つ、近付けていないー!!!!!!
私のことはさておき、面白かった!!
前田あっちゃん悪くないよ。
あっちゃん酷評だけど、言うほど悪くないかと。
もっと酷い人、たくさんいるでしょう。
森田甘路も頑張ったね。
よく頑張ったよ。
もはや、森田甘路の映画だと思ってる。
いいなー
小悪魔ってどうしたらなれるんだろー
「パレード」感想
監督:行定勲
都会でルームシェアをしている20代男女の物語。
職業も出身も年齢も様々な男女達。
彼ら全員に共通しているものはない。
そして、「いっせーのっせっ」で集まったわけでもない。
気付いたら一人二人と同居人が増えていき、気付いたら4人で仲良く暮らしていた関係である。
ある日、この家に若い男が現れた。
この若い男の出現により、4人の生活に変化が生じ始め………
吉田修一原作の小説を実写映画化した作品である。
原作を読まずに映画をみました。
なので、あくまで映画のみの話になるが、
一言で言えば
「こっから先は踏み入れないでねー!」
って話。
そう。臭いものには蓋をするんです。
見ないようにして生きるんです。
だからこそ、落ち着けるんだね~って話。
埼玉のクソ田舎在住の自分は新宿2丁目で夜中まで飲んで、歩いて帰れるって死ぬほどうらやましい。
都会っていいなあ………
なんでいつまでもこんな田舎にいるんだろう
。
若い子がうらやましい。
若い子を見ると死にたくなる。
なんでこんなに死にたいんだろ。
誰か。誰か。
誰か助けて。